「さよなら」そう言って笑って

だから僕はお笑い感想家として生きていく

「3時のヒロイン」さん ネタ見て笑って

3時のヒロインさんはよしもと所属、ゆめっちさん、かなでさん、福田麻貴さんからなる女流トリオだ。

ネタは、漫才もコントも高い水準でこなすトリオであり、これは女性トリオの中では3時のヒロインさんだけ、男性トリオを加えてもそう滅多にいない。

そんな3時のヒロインさんの漫才、コント両方の特徴として言えるのは「トルコライス」である。

トルコライスとは、長崎県「中心としたご当地グルメであり、一皿に多種のおかずが盛りつけられた洋風料理のことを指し、中身として一般的なのは、ピラフ、ナポリタン、豚カツなのだそうだ。もう、お気づきだろう、「インパクト」が凄いのだ。

例えば、かなでさんの動きのキレは素晴らしく、今、話題のしゅんしゅんクリニックPさんのPVにも出るほどだ。また、ゆめっちさんの歌唱力はネタに広がりを加える。この2人は3時のヒロインさんのネタの主軸を担い、なくてはならない存在である。

が、しかし、ここで考えて欲しいのは「そんなインパクトだけでは胸焼けを起こすのではないの!?」ということだ。つまり「どこを見ればいいのか分からない」という状態になるのではないのかということだ。

これをそうならないようにしているのが福田さんだ。福田さんは敢えて自分を存在感の薄いツッコミにし、2人の良さを引き出すのに専念している。ネタを書いているのは福田さんであるので、自分を前にしたネタも書くことはできるがそれをせずにトリオとしていい形にしている。それが凄い点だと感じた。そして、それは福田さん自身分かっているからこそ、「ウケメン」にて、「ユニットコントの台本が…」と言っていたのかなと思った。

トルコライスは長崎の人に愛された名物料理である。そんなトルコライスと同じように3時のヒロインさんもTVの世界で愛されてほしい。