「さよなら」そう言って笑って

だから僕はお笑い感想家として生きていく

「ひみつスナイパー健」さん ネタ見て笑って

ふじこさんと仁木恭平さんからなるコンビ、サンミュージック所属のひみつスナイパー健さん

初見はコントで「募金」を議題にした発想の転換で面白くしていた。ツイッターを調べると、仁木さんは大喜利が強いということがわかった。納得である。

また現在、ウケメンという番組のレギュラーであり、そこでは主にふじこさんがフィーチャーされている。歯に衣着せぬ物言いなど、いかにもなキャラがいいのかもしれない。

ところで、最近よく言われることで「漫才は人(にん)」がある。これを私は、「漫才という面白のプレゼンにおいて、手数といった技で押すのでなく、力で押すこと」と認識している。そこで何が必要か、ブレないキャラだ。ふじこさんにはそれがあり、仁木さんにはそれを支える大喜利力がある。

しかし、ここで興味深い話がある。テレ東の番組「勇者ああああ」の「クロノ・トリガー人狼」の企画にふじこさんが参加していた。「クロノ・トリガーを語るトーク番組でやってない人を探る」という企画だったが、ふじこさんはクロノ・トリガーを好きなように見えていた。しかし結果として、ふじこさんは「クロノ・トリガーをやっていない人狼」だったのだ。実際にやっているかのように見せる演技力は正直、怖さを感じた。

今は、ただキモいキャラがメインに見えているのかもしれない。ただ、それはそう見えるように操っているのなら…。いつか、仁木さんの大喜利力とふじこさんのキャラ、もしくはそう見せる演技力が大舞台で発揮される時を楽しみに待ちたい。