「さよなら」そう言って笑って

だから僕はお笑い感想家として生きていく

「おもしろ荘2019感想」TV見て笑って

今回は、世間に媚びる。今回書くのは「おもしろ荘」を見ての感想だ。

今回のおもしろ荘は、サツキさん、ゼストさん、セルライトスパさん、ソノヘンノ女さん、ねこじゃらしさん、ぺこぱさん、まんぷくユナイテッドさん、夢屋まさるさん、レオタードゆりさん、ワールドヲーターさんが本ネタをした。そして、それを見た感想を残す。

1組目 「サツキ」さん

サンミュージック所属の門脇のりやさんとムネタさんのコンビ、サツキさん。今回のネタの議題は「子どもが生まれた」

まずツカミは、しっかりとボケとツッコミのキャラを伝え、笑いやすくしていた。そしてネタは、そのキャラをずっと保ち、クオリティとリアリティの高いボケをやっていたのが好印象だった。また、「~ない!」というキャッチーなツッコミと共にさらに笑いを生み出すセリフを乗せていたのも良き点と感じた。また、さらに門脇さんのツッコミの仕方にも注目してほしい。普通、やばい人と話しをする時に刺激する人はいない。それを体現しているかのようにツッコミで叩く際、そっと叩いていたはずだ。これも、ボケとツッコミの関係性を壊さないのに必要だと感じた。

2組目「セルライトスパ 」さん電車のマナー

よしもと所属の肥後裕之さんと大須賀健剛さんのコンビ、セルライトスパさん。今回の議題は「電車のマナー」

まず、今回のネタの議題において

1.おっさんがAKBの曲を電車で聞いている

2.それをおっさん自身が歌ってる

という2段階の設定バラしをしているのが凄く良いなと感じた。元々、セルライトスパさんはM-1グランプリセミファイナリストだったり、第37回ABCお笑いグランプリの王者だったりと実力派のコンビという認識はあったが、ここまでくるともう語彙力を失うレベルである。また、そこからはコミカルな動きで笑いを取っていた。そして特に、「空手2段」という人物設定からなるボケなどは綺麗だった。

3組目「レオタードゆり 」さん

レオタードゆりさんはフリーで活躍されているピン芸人であり、今回のネタの議題は「体操選手 体操あるある」だった。

まず、「しっかりとした体操選手」という自分にしかない長所を活かしたアクロバティックな芸は見ていて好感を覚えた。おもしろ荘でアクロバティックと言うと、「りっち。」というコンビを思い出す方もいるかもしれないが、そこと違うのは「いい意味でのアマチュア感」である。ネタの構成やワードは、それだけで面白いなと感じるものではないのかもしれないが、本当にキレがあって美しい体操の動きの後であれば、何を言っても(大喜利的に捻ることがなくても)ウケるということを実感した。そして、最後のセリフ。このセリフが本当にいいとしか言えないセリフだった。

4組目「ぺこぱ」さん

オスカー所属の松陰寺太勇さんとシュウペイさんのコンビ、ぺこぱさん。今回のネタの議題は「プロポーズ」

ぺこぱさんは笑けずりの頃からファンで特に「元気な人を手術する」のネタが好きだったのだが、このネタはそれに匹敵するくらいに面白いネタだった。その頃からキャラこそ変わってないが、キャラの認識を1段階深くしたように感じた。そして、その笑けずりで学んだことを充分に活かした漫才になっている。具体的には、「最後のセリフまでボケを詰める」ということ。とろサーモンさんなどに代表される今の漫才に多く取り入れられている手法ではあるが、今回の漫才の中でそれをやっていたのは、ぺこぱさんだけだったはずだ。しっかりとぺこぱさんはレベルを上げていると分かるネタであり、今回の結果も当然のもののように感じた。また、シュウペイさんがポンコツとバレていたが、可愛げのある雰囲気だったので、そっち方面でもいける気がしている。

5組目「夢屋まさる」さん

夢屋まさるさんはサンミュージック所属のピン芸人である。そして、今回の議題は「かわいい物」。

私が初めて、夢屋まさるさんを見たのは「ぶるぺん」という番組だったが、その時は「あぁ、鳥居みゆきさんのフォロワーだなー」って思って終わりレベルだった。しかし、今回のネタでは「120度くらい変わってんじゃねぇか!いい意味で。」と思わせる内容だった。まず、音楽や動きを取り入れることでメルヘン(夢屋まさるさんっぽい感じで言うなら)に仕立て上げつつも、「不謹慎!」(これは私が上番組で見たときのワードより)な一言ネタで笑いを取っていた。最初に見た時は、ブラックがしつこめな印象だったため、今回のネタのように明るい感じから…という風になるとちょうどいい塩梅になって美味しく食べれた感じである。

6組目「ゼスト」さん

ナベプロ所属の難波勝芳さんと小野絢也さんのコンビ、ゼストさん。今回のネタの議題は「友達の鈴木」。

特筆すべきは技術面だと思う。本人たちも言うように華や強いキャラはあまり感じられなかったが、その分を差し引いてもお釣りのくる滑舌などの技術は素晴らしいものだと感じた。また、このネタの「どんどん増えていく言葉」というボケは聴いている人を遠くに置いていってしまう恐れがある。しかし、それをツッコミでカバーしている点も話の構成としての技術を感じられるいいネタだった。

7組目「ねこじゃらし」

ビクターミュージックアーツ所属の谷坂耕平さんと吉田朋記さんのコンビ、ねこじゃらしさん。そして、今回のネタの議題は「痴漢撃退法」だった。

初めて見たときのネタの議題も「痴漢撃退法」だったのだが、そのときの感想は「個性はしっかりあって、TVウケしそうだし、こんな番組出るんだろうなぁという予測はできる。」だった。そして、今回もその時とほぼ同じ感想である。敢えて付け加えるとしたら、「個人的には、ツッコミなら最後までツッコミでいて欲しいのに、急にダブルボケになったなぁ」というくらいで、急にダブルボケになっても面白いものは面白いので満足している。

8組目「ワールドヲーター」ヲタ芸

太田プロ所属の関口ジョニーズさん、大谷貴文さん、飯島優太さん、あしとみしんごさんのカルテットのワールドヲーターさん。そして、今回のネタの議題は「ヲタ芸」だった。

「有吉さんと共演した」と本人が言っていた番組を私は見ていたがその時は、「芸術性の強い、パフォーマンス」という印象だった。しかし、今回のネタのようにツッコミを入れることで、ワールドヲーターさんの強味を残しつつ、お笑いとしてのパフォーマンスの質も上がっていると感じた。

9組目「まんぷくユナイデット」

よしもと所属の松下遼太郎さんと狩野大さんのコンビ、まんぷくユナイデットさん。そして、今回のネタの議題は「隠れて付き合う」だった。

このネタの盛り上がりどころのセリフは、しっかりハマり、何パターンかあったため、最後まで飽きずに見ることができた。また、ドラマのような話の展開もこのコンビに合って1いるようにも感じた。

10組目「ソノヘンノ女」さん

グレープ所属のはっしーさんとともさんのコンビ、ソノヘンノ女さん。今回のネタの議題は「暇すぎる女」。

ネタを見終わった瞬間にソノヘンノ女さんはTikTokで映えるタイプなのかなと推測した。多分、明日YouTubeなんかで1番繰り返し見ちゃうネタだと思った。

以上が「おもしろ荘」の感想である。今回のおもしろ荘はテロップがないように思い、ネタに集中しやすくなるため、「良き」と感じた。

最後に、「おもしろ荘」が今年の夏もあると嬉しいという言葉で今年初のブログを締めようと思う。見てくれて、ありがとう。