「さよなら」そう言って笑って

だから僕はお笑い感想家として生きていく

「リンダカラー」さん ネタ見て笑って

リンダカラーさんはたいこーさんとデンさんからなるナベプロ所属のコンビだ。

まず芸風として、暑いツッコミのたいこーさんと自分の世界観を持っているデンさんの対比は見やすい。また、ネタも「宇宙人」や「ライオンのツッコミ」などを議題にしているため、小さい子でも分かりやすい。

ただ、これだけだとコンビ歴2年足らずのコンビがレギュラーになれるはずがない、何か理由があるのだ。

それを私は「仲の良さ」と考える。それは、よく「TVで見る芸人さんは仲がいいとか」とやっているが、その比ではない気がしている。まず、デンさんはたいこーさんに対して、めちゃくちゃなことを言う。が、それをたいこーさんはその持ち前の熱量で受け入れる。漫才を機械的に考えるなら「人と人がマイクの前で話す」ことであり、片方が変なことを言うのなら、もうその人の話を受け入れるはずがないだろう。しかし、リンダカラーさんは違う。くどいが、2人でその世界観を作り上げているのだ。そこが、核となる「個性」として、レギュラーへの切符を掴んだと考えた。

また、たいこーさんのツイッターに「幼なじみコンビ」とあったのも興味深い。リンダカラーさんは2度、「ウケメン」でネタをやっていたのだが、両方とも自己紹介か何かで「幼なじみコンビ」と言っていた覚えがない。(勘違いならば申し訳ないが…)「幼なじみ」と言っているなら分かる。「ずっと一緒にやってきて、こいつの言うこと分かるからやってやろう」感が出てくる。しかし、敢えてそれを言わなくてもその「感」を出す、世界観で笑ってもらえるという点で「個性」に自信があるのだ。

その「個性」を武器に仲良く、さらに芸を磨いてもらいたい。